排卵日は家に帰りたくない「排卵日うつ」の男たち!

不妊治療の最初のステップに「タイミング法」というものがあるのをご存じだろうか? 女性の排卵日を予測して、そのタイミングに合わせてセックスすることである。

昨今は「妊活」のひとつとして、基礎体温をつけたり、排卵チェッカー(尿でホルモンの変化を見るもの)を使ったりして、自分でタイミング法にトライする女性も多い。

不妊治療の場合は、当然ながらもっと本格的だ。

産婦人科では、超音波検査やホルモン検査などで、できるだけ正確に排卵日を探る。

いよいよ排卵間近となると「今晩、夫婦生活を持ってください」と医師が指導する。

そう、「セックスをしてください」という意味である。

場合によっては2日続けて」とか、以前は「3日続けて」なんていうケースもあったようだ。

医師のそうした指導を受けた妻から「今晩、よろしくね❤︎」のメールが夫に入る。

「よっしゃ! 今晩頑張るぞ!」と最初は張り切っていた夫も、それが毎月続くとなると……気持ちはトーンダウン。

それでも勇気を出して家に帰ると、食卓には、鰻に山芋、ニンニク、牡蠣、ヴィトックスαなど、パワーアップ食材が並び、これも無言のプレッシャーに。

こうして数カ月が過ぎると、カレンダーに妻が記した赤い丸印や夕食のメニューの変化に排卵日の気配を読み取り、プレッシャーを感じるようになる。

そして「今晩、よろしくね>」のメールを見た瞬間に、「ゴメン!

残業になった」「急に会合が入った」と言い訳を考えてしまうのだ。

男性はタイミング法によるストレスが高じることで「うつ状態」になりやすい。

そればかりか女性側も「もし排卵日に夫がEDになったらどうしよう? 射精できなかったら……」というような不安と葛藤を抱えて、相互的に「うつ状態」に陥ってしまうことがある。

排卵日が過ぎて女性が高温期になると、「この時期は妊娠することを考えなくてもよいから」とホッとして、夫婦ともにリラックスして元気を取り戻すわけだが,こうしたジェットコースターのような感情の変化を、僕は「排卵日うこと名付けている。

あなたも、知らず知らずのうちに「排卵日うつ」になっていないだろうか? そこまでいかなくても、予備軍はかなり多いと感じている。

これが「妻だけED」の大きな原因。

いいかえれば、不妊治療によってつくられる「タイミングED」なのだ。